西表島船浦地区ニッパヤシ群落観察会 平成27年11月23日





     平成27年度 西表石垣国立公園パークボランティア研修会
          西表島船浦地区ニッパヤシ群落観察会
     実施報告

                            西表自然保護官事務所 関東 準之助

開催日時:2015年11月23日(月)9:35〜14:00

天気:晴れ

場所:船浦ニッパヤシ群落・船浦ときめきホール

講師:小菅 丈治 氏(国際マングローブ生態系協会)

参加者:13名

     相原・日名・関東・本原(西表自然保護官事務所)

     菊井・干川・松本・庄山・佐藤(西表石垣国立公園パークボランティア連絡会)
     高松 (午前のみ参加 両親+子ども2人)

実施内容:

    9:35 開会
    9:40 干潟へ移動開始
    9:50 干潟到着 周辺を観察しながら群落へ移動
    10:35 ニッパヤシ群落到着・観察
    11:00 船浦港へ移動開始
    12:00 船浦港着 ときめきホールへ移動
    12:10 昼食
    12:40 午後の部 座学講習会開始
    14:00 講習会終了
    14:10 解散
    14:30 石垣島組は乗船

午前の部9:35〜12:00

冬期のため上原航路の欠航も予想されたが好天に恵まれ、予定通り上原航路運航の日程で進められた。
集合場所の船浦港から徒歩で干潟まで行き、干潟からマングローブ内を歩いてニッパヤシの群落へ向か
った。群落までは約50分で到着した。
群落では、ヤシの生育状態を観察し咲き終わった花や結実している株などを見ることができた。また株
数のカウントを参加者で行い、総株数は59株であった(下見時は51株※株数の違いは1株の範囲をどこ
までとするかで変わってくるため)。周辺では、シオマネキ類やイワガニ類、巣穴から偶然出てきたオ
キナワアナジャコなどの生きものも観察することができた。

午後の部12:40〜14:00

午前中の観察会をふりかえりながら、小菅氏に海外での生育状態や利用方法について、ミャンマーでの
事例をもとに講演いただいた。国内では西表島が分布の北限であり天然記念物にも指定されているため
に資源として利用はされていない。海外では河川沿いで栽培管理されており、葉の部分は定期的に切り
出され、干して乾燥させたものが住居の屋根(1枚あたり50円と高額)を葺くために使われている。ほ
かに種子の中身は食用としても流通していることがわかった。
船浦の群落は発見当初が30数株程度であったが現在は50株を超えるまでになっている。発見されたとき
には、周辺がオヒルギで覆われている状態であったため日照不足が指摘されていた。現在は覆っていた
オヒルギを伐採したためヤシへの日射量が増え徐々に株数の増加にもつながっている。また、船浦の群
落の株はすべてクローン個体である。
今回はニッパヤシ自体を初めて見る参加者が多かったため、ほかのヤシ類とは異なる環境に生えている
こと、樹形や種子の実り方が違うなど新鮮な体験となった。



【観察会の様子】



船浦の干潟を移動





オヒルギの林の中へ




川を渡る








ニッパヤシ群落






ニッパヤシの実(種子)




参加者集合写真




オキナワ・アナジャコが出てきた




午後の座学の様子