パークボランティアについて?



    1.パークボランティアとは?
       国立公園の特定の地区を活動拠点とし、環境省が実施する自然観察会のお手伝い、利用者への自然解説、
      美化清掃、動植物の調査、看板や歩道などの公園利用施設の維持管理など、各地区の特性に応じた様々な
      取組を実施するボランティア活動です。
       ボランティア養成のための所定の講習会を終了し、環境省の地方環境事務所に登録された方々がパークボ
      ランティアとして認定されます。
       平成22年7月現在、全国の24国立公園の39地区において、約1500名の方が各地区の特性に応じ
      た活動実施計画に沿ってさまざまな活動を行っています。

    2.パークボランティアの制度と歴史は?
       この制度は、国立公園の保護管理や利用者指導の活動の充実と自然保護の普及啓発の促進を目的として
      設置されました。制度の発足は昭和60年で、環境省の自然保護教育活動推進事業によるパークボランテ
      ィア養成が4地区に行われたのが始まりです。西表石垣国立公園では、平成4年度と平成6年度に養成研
      修を行い、「西表自然に親しむ会」が核となって15名ほどのメンバーで西表国立公園パークボランティ
      アが正式に組織され、西表島を中心に活動が開始されました。平成6年8月にパークボランティア活動運
      営基本計画を定め、平成7年7月には中核施設となる西表野性生物保護センターが整備され、メンバーも
      30名ほどに増えたようです。平成7年10月には連絡体制の強化のために西表国立公園パークボランテ
      ィア連絡会が組織され、平成19年の石垣島エリアの拡張と国立公園の名称変更にあわせて、西表石垣国
      立公園パークボランティアとして活動を進めております。平成24年現在では51名(石垣島37名/西
      表島10名/竹富島1名/波照間島1名/沖縄本島2名)のメンバーで活動が進められています。

    3.ボランティアの設置について
       「パークボランティア設置要綱」(以下、「設置要綱」)が平成6年7月18日付け(環自企第307
      号)で定められ、国立公園において、パークボランティアが正式に位置付けられました。設置要綱に基づ
      き、「パークボランティア活動運営基本計画」(以下、「活動運営基本計画」)を地区ごとに定められ、
      活動が実施されます。
       西表石垣国立公園では、平成6年8月に定められた活動運営基本計画に基づき、運営体制や活動内容、
      研修や登録の用件、賞与物品が位置付けられています。また、平成7年10月に定められた「西表石垣国
      立公園パークボランティア連絡会規約」に基づき、パークボランティアの甲斐が組織されています。会則
      では、活動目的やその内容、役員の役割、事務局等について、定められています。

    4.パークボランティアの表彰について
       パークボランティアとしての活動期間が15年を超える方は、環境省自然環境局長より、感謝状を贈呈
      します。

    5.活動に当たっての留意事項
       パークボランティアは、自然公園の保護及び適正な利用を推進するため、自然保護官事務所に協力して
      自然公園内において、活動基本計画に定められた活動を行うものです。活動に際しては、次の点に留意し
      てください。

      (1)活動範囲
        @ パークボランティアの活動は、年間の活動計画に従って行ってください。年間活動計画に定めら
         れていない詳細な活動内容については、その他、活動に際し不明確なことは、自然保護官事務所の
         指示を受けてください。
        A ボランティア活動は、法律に基づく権限を有しているものではありません。それぞれの立場、能
         力に応じてできる範囲でボランティア活動を行ってください。
        B 活動にあたっては、身分証明書、帽子、ワッペン等を着用してください。

      (2)公園利用のルール・マナーの徹底について
        @ 指導にあたっては、身分を明らかにして行いましょう。
        A 指導すべきルール・マナーには、次のようなものがあります。
         ア 希少な植物群落への踏み込み、植物や熱帯魚・サンゴ等の採取、樹木の損傷、保護鳥獣の捕獲
          や殺傷など、自然公園法における規制行為に関する指導
         イ 道路、広場,園地その他の公共の場所における美化清掃に関する指導
         ウ その他公共の場所における利用に際し、秩序を保つように指導する事。
         エ 公園内の公共施設をき損しないよう指導する事。
         オ 火の使用や喫煙に関し、火災予防上適切な措置をとるよう指導する事等
        B 指導に際しては、利用者の人格を尊重し、差別的な取り扱いや不快の念を抱かせることのないよ
         う懇切丁寧な態度で接しましょう。

      (3)自然解説等について
        @ 公園内の興味地点、特色ある動植物、地形地質及び自然現象について、自然観察の方法等を用い
         て、公園利用者に対し適宜助言や解説をおこなうものです。
          単に自然に関する知識を伝達するだけでなく、利用者が訪問地の自然や人文などの環境に注意を
         向け、それらに対して主体的な活動を促す事が重要です。
        A 自然公園利用者からの質問に対し、快く応接し、適切な助言を行ってください。正確な情報の提
         供ができない場合は、わからない旨を明快に伝えましょう。

      (4)活動中の事故について
        @活動にあたっては、自己の安全に配慮するとともに、公園利用者の各種の事故を未然に防ぐための
                  指導に努めてください。
        A活動中に事故が発生した場合は、直ちに自然保護官事務所に連絡してください。
        Bパークボランティアは活動中の損害や事故に対する補償として、パ-クボランティア災害補償保険に
                 加入しています。保険契約は、毎年7月に更新されます。
      (5)情報収集と提供について
           国立公園内で次の事実があった場合は、直ちに自然保護官事務所に通報してください。
         ア 歩道、駐車場、ビジターセンター、標識等、公共施設がき損により、利用上危険な状況にあるとき。
         イ ゴミの不法投棄など、汚物等による環境汚染が著しく、すみやかな清掃が必要なとき。
         ウ 利用者が指導に従わず、公園利用の秩序を乱し、健全な利用が阻害される恐れがあるとき。
         エ その他、公園の保護及び利用上、参考となる重要な事項を把握したとき。



パークボランティア活動地区別登録者数一覧(実数)(平成21年7月1日現在)



地方環境事務所等公園名活動実施地区名登録人数
北海道(登録総数 234)利尻礼文サロベツ全域69
大雪山全域113
支笏洞爺支笏湖41
洞爺湖11
釧路(登録総数 133)釧路湿原全域43
知床羅臼38
阿寒阿寒湖27
摩周・屈斜路25
東北(登録総数 227)十和田八幡平八甲田54
八幡平47
南八幡平39
岩手山22
陸中海岸全域20
磐梯朝日羽黒19
裏磐梯26
関東(登録総数 205)日光日光69
尾瀬尾瀬55
富士箱根伊豆箱根81
中部(登録総数 54)白山石川県全域
伊勢志摩全域48
長野(登録総数 132)中部山岳上高地57
上信越高原妙高高原38
鹿沢37
近畿地区(登録総数 136)吉野熊野大台ヶ原68
山陰海岸竹野68
中国四国(登録総数 124)瀬戸内海鷲羽山29
五色台19
宮島47
足摺宇和島大月29
九州地区(登録総数 307)阿蘇くじゅう阿蘇64
くじゅう35
久住13
雲仙天草雲仙70
天草36
霧島屋久高千穂河原14
えびの34
鹿児島14
屋久島27
沖縄奄美地区西表西表26
新宿御苑管理事務所新宿御苑全域32
1,610


西表石垣国立公園パークボランティア活動運営基本計画(平成25年3月改正版)



     1 活動運営の基本方針
        西表石垣国立公園を含む八重山地域は、亜熱帯林やマングローブ林、干潟、サンゴ礁等の豊かな自然
       を有している。このうち、石西礁湖はわが国でサンゴの種多様性が最も高い海域として知られている。
       また、西表島にのみ生息しているイリオモテヤマネコ、石垣島のみに生息するイシガキニイニイ、国内
       では両島のみに生息するカンムリワシ等は、国内希少野生動植物種として指定されている。
        このように、八重山地域は自然環境の保全上重要な地域であり、自然解説等の活動が果たす役割は極
       めて重要である。西表石垣国立公園パークボランティアの活動は、本地域において、自然解説活動や自
       然公園の適正な利用指導等を行うことにより、地域の自然に対する理解を深めるとともに、自然を大切
       にする心を育み、西表石垣国立公園のみならず八重山地域の自然環境の保全に資することを目的とする。

     2 活動の運営体制
      (1) パークボランティアの募集計画策定や活動運営体制の整備については、那覇自然環境事務所が(
         以下「事務所」とする)が西表石垣国立公園パークボランティア連絡会(以下、「連絡会」とする
         )の協力を得て行う。
      (2) パークボランティアの活動計画は、連絡会が事務所と相談のうえ策定する。
      (3) 活動は、(2)で策定された活動計画に基づき、連絡会が行うものとする。
      (4) 事務所は、パークボランティア活動の支援、協力を行う。
      (5) パークボランティアは原則として(2)で策定された活動計画に基づき年1回以上活動に参加す
         るものとする。
      (6) 事務所は、計画に基づく活動実施中の事故防止及び緊急事態の対処方法についてのガイドライン
         を策定し、パークボランティアに配布する。
      (7) 連絡会は、パークボランティア間の連絡・親睦を図るとともに、一般の方々への情報発信のため
         に、会報を発行する。
     3 協力を依頼する活動内容

          活動内容(項目・概要)          活動実施期間等           活動実施区域
       −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      (1) 自然解説活動
         ★環境省主催の自然教室等にお     ★自然とふれあうみどりの日の集い    西表石垣国立公園を
          ける自然解説活動への協力      (4月)                中心とする。
                            ★海の自然教室(7,8月)
                            ★自然歩道を歩こう月間(10月)
                            ★イリオモテヤマネコ交通事故防止
                             キャンペーン(11月〜2月)等
         ★連絡会の主催による観察会の     ★通年(年に数回)
          実施(夜の観察会、亜熱帯の
          野性動物観察会、亜熱帯の植     
          物観察会等)
         ★広報誌等の作成           ★通年(年に数回)

      (2) 利用者指導、野性生物の保護
         管理、調査、公園利用施設の維
         持修繕への協力及び美化清掃等
       −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

     4 研修及び登録に関する事項
      (1) パークボランティアの研修
          事務所は、パークボランティアへの新規の認定希望者を対象としてパークボランティア養成研修
         会を適宜開催するものとする。また、認定されたパークボランティアを対象に知識・技能の向上の
         ための研修会を年2回程度開催する。
      (2) パークボランティアの登録
          パークボランティアは、継続的に自然解説等の活動を行う意思のある者で、次の要件を満たす者
         のうちから事務所長が認定する。
          @ 事務所が主催する(1)のパークボランティア養成研修を修了した者
          A これと同等の資格を持つと認められる者
           なお、新規の認定希望者に対しては、予め活動内容の説明を行う。
      (3) パークボランティアの任期
          任期は原則として2年間とし、認定期間終了後も引き続き活動の継続意志がある場合には更新を
         妨げない。また、認定期間中であっても、本人からの申し出があった場合、もしくはパークボラン
         ティアとしてふさわしくない行為があった場合には、認定の取り消しができるものとする。

     5 活動に対する便宜供与の内容
        ポークボランティアには、ワッペン、帽子、自然解説に当たって必要となる道具類の貸与を行うほか
       、消耗品等を支給する。また、パークボランティアの自然解説中における事故に対処するため、傷害保
       険(ボランティア保険)に加入する。


      (附則)

       平成 6年 8月30日  策定
       平成 8年 4月12日  一部改正(活動拠点の追加、ボランティアの名称変更)
       平成14年 6月 4日  一部改正(組織改編による名称変更、活動実績に基づく変更)
       平成21年 5月30日  一部改正(組織改編による名称変更、活動実績に基づく変更)
       平成22年 7月 7日  一部改正(事務所と連絡会の役割分担明確化に伴う変更)
       平成25年 3月29日  一部改正(活動内容及び任期の変更)